OLYMPIC SPOON
1.オリムピック ルアーセット19
ケースに貼られているラベルには、LURE SET 19とある。
1981年当時のカタログによると、このセットはNo,22まであった事が確認されている。
当時のカタログによると、No,19のセットは本来、同色だが重さ違いのスピナーが5種入ってたはず。
だが、このセットは、3個同色であるが、1個は色が違うし、もう1個はスプーンが入っているという不思議なタイプ・・・。
なぜに?
買ったのは、静岡にあった釣具屋さんなんだけど、もう閉店ガラガラなんで、謎は永遠に解けそうにない。
メーカーが、気まぐれでこういうタイプを出したのか?
それとも、同じ様なスピナーだらけじゃ、売れないと判断したお店のおっちゃんが、中身を変えたのか?
う〜ん・・・、謎は深まるばかりじゃ。
ただ、確かに言えることは、1980年代から存在してたこのセットは、2003年にオレが買うまで、お店に健在だったということ。
↓3個入ってるスピナーは、ブレイドカラーが独特。
クリスマスみたいなカラーだけど、何の意味があったのかね?
↓ブレイドの裏には、ちゃんと刻印が入ってる。
安物系のセットのわりには、ちゃんと作り込まれたパーツを使っているのだね。
こういうトコは、さすが日本のメーカーだと言ってあげたい。
2.オリジナルスプーン
ルアー名が、オリジナルスプーン・・・って、スゴイやね。
手抜きなのか、潔いのか、名付けるのが面倒だったのか、なんにせよ、スゴイ名前にしたもんだ。
↓このダイヤモンドカットが、特徴的だね。
まあ、だからといって、釣れはせんだろうけど・・・。
3.レイクル
釣れるスプーンとして、一部のマニアにはすんごく有名で好まれている。
だからなのか、スペシャルバージョン(右のタイプね)も存在する。
↓キラキラシールが、スペシャルってことなのかね?
当時人気だった、クロコダイルの影響かな?
流れに強いスプーンで、渓流釣りでは特に重宝する。
ダイワのダンサーと似た様な形状なのだが、なぜかレイクルの方が釣れる気がするのは、
単なる思い込みなのかな?
4.スーパーデューパー
1970〜80年代に売られてたスプーンで、元々は、代理店だったエバンス(ルーハージェンセン)のスプーンだったのを、
パクった・・・?のか、機能向上させてオリジナルとしたのか?
オリムピックは当時、OEMで、シャグスプーンを作ったりもしてたんだよね。
確か、ハスルアーに似たヤツとか、ダイワのクルセイダーとかも、皆同じ工場で作ってたような・・・?
↓元よりも、機能向上してる部分は、フックの搭載方法。
↓強度ありそうな針金が、クルクル回る仕様。
これにより、フッキング後のバラシ軽減につながっていると・・・オレは思う。
↓本来は、スナップスイベルが付いてる。
オレは、このスイベルが好きだが、イマドキは高回転するスイベルの方が好まれるね。
お金持ちは、ベアリング入りのスピナベに使われてるのを搭載したりもする。
オレは、回ればOKとしか思ってないから、安いのしか使わない。
回転数が多いからって、釣れるもんじゃないし、アクションも大差ないよ。
↓前後で、逆向きの切れ込みになっているのには、何か意味があるのでしょう。
オレがその意味を解明する事は、一生無いがね。
5.シャグスプーン
エバンスのを、100%パクりました・・・。
というよりかは、そもそもエバンスのシャグスプーンを売ってたのがオリムピックだったんで、
代理店契約満了後に、自社で作り始めた・・・とか、
エバンスそのものが、オリムピックに製作を委託してきた・・・とか、
色んな説を妄想してしまうが、真相はワカラン。
ただ、お値段は、エバンス製よりも100円安くなってるね。
となると、マージンが減ったんじゃないかなぁ?
それか、パクった上に、許可も取らずに「シャグスプーン」を名乗ったのかな?
当時は、そういう事にゆるい時代だったから、「やっちまえー!」とばかりに、作ったんじゃないかと・・・。
6.シルバーウエイブ
確か、5種のスプーンやスピナーとセットで、1970年代に売られてたヤツ。
セットの中には、多彩なスプーンがあったのだが、コレだけが妙に巨大で、やたらと目を引いたスプーンだった。
オレの記憶が確かなら、海での使用向けのスプーン5個セットの中に入っていたと思う。
幅広で湾曲も緩め、赤い羽根の様な小さいサイドウイングが、果たしてどんな役割をもつのか?
オレには、解明出来ん。
何か、元となる海外スプーンが見当たらないのも、パチモン全盛時代のスプーンとしては不思議な事。
単に、オレが探せてなくて、気付いてないだけかな?
7.ゴールドウーブラー
コレも、1970年代に売られてたスプーンセットの中の1種。
セットだけじゃなくて、バラ売りもやってた気もしたけど・・・、あんまオレの記憶に残ってない。
表面には、蛇皮を連想させるかの様な掘り込みがあり、キュートなお目目が画かれてる。
ツチノコの様な幅広ボディが特徴的で、尻尾の辺りでハスルアーの様にギュッと曲がってる。
釣れそうな雰囲気ムンムンなんだけど、釣った事は無い・・・。
まあ、そんなもんだよね。
8.トリッキー?
ルアー名に確証は得ていないのだが、この箱に入って売ってたんだから合ってる・・・と思いたかった。
でも、5gの時点で違うな・・・。
銅は、間違いとは言えないのだけどね。
↓蓋を開けると、下箱には、こんな記載が入ってた・・・。
No,28 ペプスルアーゴールドと書かれているのだが、昔のオリムピックのカタログによると、ペプスルアーってのはスピナーなんで、
おそらく、前オーナーが、中古屋さんに売った時、間違えて入れたのでしょう。
つまり、下箱もオカシければ、蓋もオカシイ。
さらに、蓋に記載されてる「トリッキー」は、当時のダイワ製のスピナーの可能性が高い・・・。
なんで、オリムピックの箱に、ダイワの蓋が合うんだ?
とにかく・・・、謎だらけ。
↓中身は、こんなん。
どう見ても、ABUトビーのパクリ。
オリムピックでも、ダイワでも作られてるので、どっちになるんだろ?
↓T 12gr 3/7ozと刻印されてる。
「T」というのは、ABUのトビーで採用されてるカラーの記号。
つまり、この銅ベースのボディに、ブラックバック、赤いドットのカラーが、トビーだと「T」と表している。
だとすると、コレはトビー?
なんて思いがちだが、コレは完全なるトビーのパチモノで良いと思う。
かつて、このページのNo,1で紹介してるセットを、静岡の釣具屋さんで買った時、
裏にアルファベットと、重さが刻印されていたら、それはオリムピックのだと教えて貰ったのだが・・・、ガセっぽいなぁ。
オリムピックのスプーンに詳しい方によると、オリムピックの場合は、OLYMPICの刻印があって、
カラーは、ゴールドエッグ、シルバーエッグ、コッパーエッグの3色。
3種とも、目玉や模様が無くて、ヒレがイクラの様に赤いので、そこがエッグなんだとか。
↓我が家には、色違いもある。
シルバーベースに、青い背中だね。
↓これにはBGL 8grと刻印がある。
現代だと、8グラムというのは、8gと記載するのが一般的だが、1980年代だと、8grだったのかね?
BGLというカラーは、トビーでも人気の色。
このブルーバックにシルバーなボディは、海でも効くのだよ。
コレは・・・、ドコ製のなんというスプーンになるのでしょうか?
謎が解けたら、正解のトコへ移動しまーす。
9.ホライゾン
1970年代の代物かな?
もっと昔から作られてたという説もあるけど、画像のモノは、1970年〜80年代に作られたモノじゃないかな?
サラマンダーに似た形状とサイズでありながら、12gと重たい。
そこがちょっと、当時は珍しかったんじゃないかな?
そんなこと無ぇーか?
↓裏面には、ちゃんと刻印が入ってる。
ルアー名と、社名と、重さが刻印されとる。
尾ヒレ形状の赤いプラ板は、当時の創意工夫なのかね?
海外製のスプーンに搭載されてた、楕円の赤いプラ板を参考に、国内外を問わず、
色んなスプーンに楕円のモノが搭載されていたが、ヒレ形状はコレがお初なんじゃないかな?
楕円のモノで、色を濃い赤だったり、朱色だったり、クリアー系だったりと、色を変えることは多々あるのに、
この時代で、新形状を生み出してるセンスには、脱帽です。
ただ・・・、根付かなかったけどね。
10.マーベル
リアル柄なスプーン。
ダイワがロッキーなら、オリムピックはマーベルみたいな。
国産2大リアル柄スプーン・・・だった気がしたけど、今はどっちも消えてしまったなぁ。
当時は、こういうリアル柄が一部では流行っていた様で、後からスプーンに貼ってリアル柄に出来ちゃうステッカーとかも、1980年代当時は売られてた。
でも、根付かなかったってことは、スプーンにリアル柄って、無意味なのかね?
オレは、好きだがなぁ・・・。
↓長年使うと、色褪せます。
背中の部分は、昔もっと黄色かった気がする・・・。
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