SHIMANO&NFT


1.NFT PERFECTION PF−2584

コイツは、1970年代の竿だと思われる。
↓LEW&FUJIのグリップを搭載してるのだよ。

LEWは、1970年代初頭に、日本で手を組む業者を探しており、竿はダイコー、グリップはフジ、リールはシマノだった。
だが、1978年に、シマノはルーを裏切って、バンタムの発売に踏み切る。
それにより、LEWとはケンカ別れすることになり、リールはリョービに乗り換えられてしまう。
つまり、シマノとLEWが協力関係にあったからこそ、このLEW&FujiのグリップをNFTの竿に採用できたが、
ケンカ別れ後は、使えなくなってしまったはず。
となると、この竿は、1970年初頭から1977年までの間に生産されたと考えるのが妥当かな?
オレ的には、すんごいお気に入りな竿。
なんといっても、グリップはコレ以上ないよね。
↓ガイドも、大好き。

グロー素材が埋め込まれた代物で、おそらく現代では生産されていない。
このガイドは、性能が良いワケではない。
でも、素敵。
現代は、摩擦抵抗がどうとか、チタン使ってますとか、くだらない能書きでクソ高いモノが当たり前になってしまっている。
オレは、そういうガイド大嫌い。
摩擦抵抗なんて大差ねえよ!
使うライン太くすりゃあいいんだよ、アホか?って思う。
くだらない性能やチタンなんているか!
そんなことよりも、珍機能。
夜光だぜ!
夜釣りで、ちょっとだけ便利じゃん。
継続しない光だけどさ、いいのいいの楽しければ。


2.NFT Bass Rise−EX 2602

コレは、1978年以降の竿かね?
グリップが、残念ながらLEW&Fujiでは無くなってしまってる・・・。

↓ガイドは、オレの大好きな蛍光樹脂組み込み型。

良いガイドなんだけどねぇ。
蛍光樹脂の光り方に、それほど継続性が無いのと、重くなっちゃうのが嫌われて、
現代では生産されていない・・・っていうか、復活もあり得ない程、昭和の遺物と化してる。
残念だよ。

↓ロッド名と、メーカー名の記載もキレイに残ってる。

使い込んだ古い竿だと、この表記がカスレ気味になっちゃうのだよ。

↓もう1本手に入ったんで一緒に撮影・・・。

何か、不思議な事に気付けますでしょうか?
竿の長さも構造も、全く一緒のモデルで、型番も2602と同じなのだが・・・、
その後の3項目、「LINE RATING」、「LENGTH」、「LURE RATING」が、全部違う!
特に、LENGTHは、上の竿が1.65mなのに対して、下のは1.8m
実際には、6フィートなんで、1.8mが正解になるのかな?
となると、上の竿の表記は、どゆこと?
エラー・・・かな?

↓こんなトコにも、NFTの表記がある。

「NFT」とは、日本フィッシングタックルの略。
1995年にシマノに吸収合併されるまで、現存してた日本の竿メーカー。
シマノとは、1984年頃から協力関係にあったようで、その前の年までは個別でカタログを作っていたのだが、
1984年から同一カタログを使用するようになった。
まあ、それ以上の関係性は、オレにはワカランがね。


3.SHIMANO FIGHTIN’ROD BSM−1602

ブランクを、手元でメガホン状に膨らませてグリップを形成した結果、
抜群の感度を生み出す事に成功した、1980年代の名竿。
素材はグラファイトで、バットのブレが無く、扱いやすかった為、全米で大ヒット!
あのフェンウィックでさえ、類似品を作る程、大フィーバーだった。
ところが、シマノがパテントを所得してしまい、コピー品が消え、
そのイキオイで本家まで消え去ってしまうという、不遇の運命を辿ってしまった・・・。
まあ、そういうトコが、オレの壺でもある。
現代じゃ、知ってる人の方が少ない竿だが、バシバシ使い込んでみたいと思う。


4.SHIMANO FIGHTIN’ROD BKM−1602


↓ロゴ部でーす。


↓グリップに近づくにつれ、ブランクが太くなっていくの分かる?

コレが、ファイティングロッドの最大の特徴でもある。
ブランクを、グリップ付近でメガホン状に膨らませて、ブランクそのものをリールシートにした結果、
抜群の感度を生み出す事に成功したのさ。
コレが、↓そのリールシート部ね。

ダイレクト・コンタクトという通り、ブランクそのものがリールシートになってるスグレモノ。

↓ガイドは、Wフット。


↓先の方は、シングルフットでした。

そこは、Wであれ!
その方が、丈夫で長持ちするからね。
素材は、グラファイト。
ファイティングロッドは、オレが知る限り、みなグラファイトな気がする・・・。
ちなみに、グラファイトってのは、カーボンの一種。
高弾性と低弾性の違いで、高弾性をグラファイト、低弾性をカーボンと言い分けているのだよ。


5.SHIMANO FIGHTIN’ROD SBM−2603

先の2本はベイトだが、コイツはスピニング仕様です。

↓ロゴ部は、ベイトと似たようなもんです。


↓特徴的なメガホングリップは、スピニングの方が違和感が少ないね。


↓ガイドは、全てオレの大好きなダブルフット仕様。


↓ただ、内輪の樹脂が・・・、古いモノだよねぇ。

この樹脂は、あんま良いモノではない気がしちゃう・・・。

↓リールシートは、グリップ直結。

これほど、感度に重点においた竿は無いと思うのだが・・・、復刻しないのかな?
最新のガイドを搭載した、もっともっと感度抜群なファイティングロッドを見てみたいもんだね。


6.SHIMANO Bantam PG−562−LB

相当古いバンタムなのだけど、いつ頃のモノだろうか?
1980年代かそれ以前・・・だよなぁ。

↓素敵なグリップだよねぇ。

なぜ、このグリップが衰退してしまったのか・・・?
オレには、理解できん。

↓読めるかな?

SHIMANO Bantam PG−562−LBと書かれとります。
シマノは、昔からこの暗号みたいな型番を好んで付ける傾向にあるよね。

↓この竿の一番素敵な部分が、ココ!

このガイドは、白い樹脂が組み込まれたタイプで、名竿と名高いスーパーストライクにも使われたのと・・・同じなのかな?
オレ調べによると、このガイドは相当入手難。
2640円でこの竿が買えたのは、ガイド代と考えても安いと言える。
もちろん、竿も良きモノなんで、ガイドを外すなんて暴挙には出ないけどね。
このガイドを搭載している、スーパーストライク以外の竿を入手できたのは、コレがお初かも?
オレ的には、激レアと言ってあげたいね。



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