ABU REEL etc.
1.スベロン S1000M
ABUのスピニングリールといえば、カーディナルが有名なのだが、日本の市場が、ツイストバスターを搭載した高性能なリールや、
ステラといった高級機に溢れたバブル時代に、ABUも負けじと本国スウェーデンで生産した高級リールを生み出した。
それが、スベロン!
確か、当時の定価じゃ、4万円を超える代物だった。
数種のサイズがあったと思うが、オレが所有してるのは、S1000Mという、シリーズの中で一番小型なモデルだと思う。
このリールは、本国で生産したスピニングリールとしては、最終モデルとなるらしい。
カーディナルの復刻モデルは、今でも本国で度々生産されることがあるみたいなのだが、
オリジナルモデルとして生み出したという意味では、コイツが最終モデルといえる。
ベイトリールで絶大な人気を博してるABUが、本国で生み出した最後の高性能スピニングリール・・・、
その肩書だけで、めっちゃ売れそうな気はするのに、発売当時の日本では、ダイワやシマノの人気が凄まじく、
スピニングリールの技術的な面では劣っていると言っても過言じゃなかったABUは、
あまり受け入れられなかったイメージが強い。
実際、オレが日本全国をえぐりまくっていても、スベロンに出会えたケースは数回と数えるほどで、ものすごく少なかった。
当時の代理店だったマミヤOPのカタログにも、1〜2回しか載らなかったんじゃないかな?
オレが買ったのは、黄色い看板の中古屋さんで、1万円位だったと記憶してる。
新古に近い状態で、箱もあって、革製のリール入れも付属してて、スペアスプールも付属してた気がしたけど、全て今は行方不明・・・。
まあ、我が家のどっかにある事は間違いないから、そのうち出てくることでしょう。
オレが買うにしては、とても高額なリールなのだが、大好きなアブだし、なんといってもデザインが最高だったから、どうしても欲しかったのだよ。
滅多に出会えることさえ無いリールだし、1万円位で買えるケースも稀な気がしたんでね。
背伸びして買っちゃいました。
リールの外観は、ドラグやスプールが不思議な程スペースを取ってるのに対して、
↓ハンドル部の四角いボディは、なぜか小さめ。
コレは、昔のリールにはあり得ない構造だよね。
この外観が、スピニングリールの進化を表してる感じがして、オレは一目惚れだった。
リール名の英字表記も、読み間違えると、スベラン・・・みたいな。
↓お尻に輝く「冠マーク」も、最高でしょ。
↓フットナンバーは無く、「MADE IN SWEDEN 01」とある。
01には、どんな意味があるのだろうか?
もちろん、見た目だけじゃなく、ガチでリールは高性能。
センタードラグは、とても使いやすく、海釣りでありがちな急な巨大魚とのファイトでも、バッチリ対応してくれる。
この機構は実に素晴らしいのに、このモデルだけで消え去ってしまったね・・・。
現代のリールと比べたら、ちょっと重たい部類のリールになるのかもしれんのだけど、オレは全然気にならない重さ。
タフなボディは、樽型のリールに通づる武骨さで、すんごく好きな要素。
近未来な形状に、最先端の技術、そして武骨なボディ、それがスベロンなのさ。
2.Cardinal 853
リアに不思議な機構のドラグを搭載していて、デザイン的には近未来を感じる。
が、しかし、このドラグがいったいどういう機構なのか?
結局、理解出来ずに、使うのをやめた。
なぜなら、ハンドルは重たいし、リールそのものも重たいし、
なんだか、すんげー使い辛いリールだった。
3.1044
スピニングタイプなクローズドフェイスみたいなリール。
クローズドフェイスはケツをプッシュするのだが、コイツは頭をプッシュする。
慣れると、意外と使いやすい。
だが、飛距離は・・・。
リールも異様に重いんで、この辺が改良されるともっといいんだが、
そういう改良をするとか以前に、この機構のリールそのものが姿を消してしまった・・・、残念。
4.CARDINAL 202i
今は移転してしまった新潟女池のベリーで、2012年に1575円でお買い上げした。
買ってから5年も経過して、やっとこさデビューとなりました。
↓5個もベアリングが入っているのだと。
それにしては、高性能な感じじゃない。
ボディは安っぽい樹脂製で、リールそのものもアジア圏で作られた安物と変わらん。
ベールもカチッとならず、キャストの衝撃で戻ってしまう事もしばしば・・・。
1500円でABUが買えたと喜んでいたが、その額面通りの性能でしかないという、まさかのリール・・・。
ABUも落ちたもんだ。
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