鮎ルアー
鮎の友釣りに、ルアーが有効なんじゃないか?
そんな考えは、昭和の頃からあり、釣りキチ三平では、漫画化されたこともある。
鮎を愛する人たちは、常々知恵を絞り、アイディアを具体化した。
近年(2022年)では、アユイングなんて言葉まで生み出し、ルアーでやる友釣りを推奨してるメーカーまで登場した。
ココでは、その時代に到達するよりも大昔から、先人たちが生み出した素晴らしき鮎たちを紹介したいと思う。
1.勢魚
某中古屋さんで550円で出会ったのだが、元値は驚愕の8000円!
世田谷区にあった、三善精工という会社が作ってたアユの友釣り用ルアー?
↓クオリティは、ハンパ無いぜ!
製造年は不明なのだが、昭和だと思われる。
その時代に作られたモノの中で、これほどリアルなモノは、市販品ではあり得ないレベルだったと思う。
↓ハンドメイドルアーに通づる、素晴らしいを超越したリアル感。
アユって魚は、色んな意味で人を魅了する。
↓リップの構造が、あまりにも独特。
スコップみたいな形状なので、底をすくわない様に、ワイヤーを出してる。
よく考えられているなぁ。
↓リップは、耐久性を考えて金属が使用されている。
流れの速い急流だと、当時のプラスチックじゃ、耐久性に問題がありそうだし、キャストでぶつけて壊れるケースも考えられるので、
この構造は、実に素晴らしい。
↓リップの裏面には、こんな記載があった!
なんらかのパテントを取ってるみたい。
スゴイのは、会社名、場所だけじゃなくて、電話番号まで記載されていること!
しかも、3ケタ時代!
ということは、少なくとも4ケタに移行する1991年(平成3年)よりも前のルアーだと断言できる。
まあ、完成度やパッケージを見る限り、その時代よりも10年以上昔のモノじゃないかな?
↓尻尾が切れてるということで、ちょっと安く売ってた。
やはり、こういう部位は弱いので、致し方ないね。
もしかしたら、尻尾の泳ぎをよくするために、敢えて切ってあった・・・、という事が、可能性としてはゼロではない。
まあ・・・、フツーに切れてる様にしか見えないから、完全に切れる前に補強した方が良さそうだね。
↓解説書まで、内蔵されてた。
友釣りの仕掛けで使う前提なのだけど、置き竿でも効果的な上、
その際には、この針を使うと良いと、親切丁寧な解説まである。
↓21世紀への・・・と書かれてる時点で、1999年以前のモノだね。
正式名称としては、「勢魚」となるみたいだ。
なんらかの特許まで所得してるのだね。
ルアーではなくて、あくまでも疑似囮とするのが正しいのかな?
もちろん、こんなモノが存在していたなんて、オレは知らんかった。
知名度は低そうだから、コレを激レアと称して付加価値を煽ってる人もいないと思う。
そもそも、知ってる人が、どんだけいるんだろ?
それでも、オレ的には、歴史的価値のある、最高の囮アユだと言える。
昭和40〜50年代に、これほどのクオリティのモノがあったなんて、メガバスもビックリでしょ。
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