RYOBI LURE


1.マッドスインガー

リョービが昔作ってたカエルには、オレ的なグッドデザイン賞をあげたいね。
左の黄色いのが、マッドスインガーで、右の緑のはマッドスインガーNo,2になる。
違いは、No,2ってのはポッパーなお口なのさ。(画像解り辛くてスンマソン)
このマッドスインガーの足構造は、おそらくガルシアフロッグのパクリ。
ダイワがハリソンをパクったんなら、リョービはガルシアさ!みたいなトコがイイね。
しかも、壊れてもOKなように予備の足まで付いてるぜぃ、ってトコにもシビれるね。
ちなみに、このマッドスインガーシリーズは、No,3まであって
No,3は、No,1にリップを取り付けた構造になっとる。
泳いじゃうマッドスインガーなんだね、すんげ〜楽しそう。


2.バトラック


7cm位のボディに、シングルスイッシャー。
確か、3サイズ位ラインナップがあって、コレは一番小さいサイズだと思う。
ボスペラにRYOBIの刻印まで入って、当時としては頑張ったルアーなんじゃないかな?
オレンジコーチドッグは、明らかにアメリカ系のルアーを意識しとるよね。
当時、お手本とする為に、だいぶアメリカのトップウォータープラグを研究したからこそ、
アメリカンなカラーリングとなったのかね?
そう思える位、このルアーは、イイ出来だと思う。


3.エンターテナー

1980年代のルアーかな?ソルト用のデカいハンドメミノー。
バルサ製なんだけど、当時は需要も少ない市場だったから、大手メーカーでさえ、ハンドメなルアーを提供してた時代だった。
当時は、作った分だけでも売れれば、御の字の市場だったのだよ。
↓ここのクビレは、こだわりを感じるよね。

製作者は、相当センスあるぜ。

当時は、ポッパー風のルアーやロッドにも、エンターテナーという名を採用。
その後は、↓プラ化のミノーが、エンターテナーという名を継承していく。

確か、ジョイントバージョンもあったはず。
「エンターテイナー」じゃなくて、「エンターテナー」と呼ぶことには、何か意味がある気がしてるんだけど、
その解読には至っていない・・・。


4.スズキング

コレが、初代スズキングで、
↓コッチは、二代目のスズキング。



↓そして、コイツが「スズキングU」


↓コレが、パッケ入りの状態。

しっかし、まあ、これほどテキトーな名前があるかね?
そのネーミングセンスは、抜群なのに、ルアーは実にショボい・・・。
元祖のスズキングが誕生したのは、1980年代だったのかな?
当時は、ルアーでシーバスが釣れることが認知され始め、その市場を独占状態で君臨してたラパラに、
追い付け追い越せ・・・みたいな感じで生み出された国産ルアーの1種。
だもんで、初代の外見は「ラパラ・フローティング」を、二代目の外見は「ラパラ・カウントダウン」をパチった感じ。
いや、イマドキ風に言うなら、オマージュしたのだよ。
ただ、外観は似てても、素材の違い、バランスの違いによって、ラパラとは異なるアクションをする。
まあ、当たり前だよね。
それが、釣れる・・・という結果を残したことは、今んとこ一度も無い。

実はリョービって、釣具に強い会社じゃなくて、金属系アイテムに強い会社で、
工具とか建具とかそっち方面が主力だし、世間的には、そっちで有名な会社だと思う。
今や、釣り事業からは完全撤退しちゃったし・・・。
リールは、その昔、独創的なキャスプロ5000Vという名機があった。
ただ、世間の評価は、機構的な事よりも、V字のスプールが面白い・・・みたいな。
どっちかというと、珍品な扱いだった。
1990年代に入ると、ZEALのリールを委託で製造したり、本気モードのバリウスを発売したり、
けっこう頑張っていたのだが、最終的には、上州屋にブランドを売ってお終いだった気がする。
そんなメーカーだったから、ルアーはパクリ的なモノや、こんなんでいいんじゃね?的なモノが多い感は否めない。
スズキングは、そのパクリと、こんなんで・・・の両方を兼ね揃えた、ある意味素晴らしいルアーだと言えるだろう。
ラパラに似せて、プラスチックで大量生産して、テキトーに色塗っとけみたいな。
それでラパラよりも安ければ、子供達にそれなりに売れる・・・。
そんなもんだった。
確かにオレも、1〜2個は買ってたし・・・。

そんな中でも、スズキングを看板としたかったのか、
↓キラキラ仕様のスズキングVSを生み出した。

コレは、Uをベースに、キラキラ仕様にしたスグレモノ。
おそらく、Uの見てくれのガッカリ感を、メーカーサイドも真摯に受け止め、それを打破するために生み出したのがコレ・・・。
だが、当時この不思議なキラキラは、あまりウケなかったのかな。

さらには、まさかの進化系
↓スズキング グレートまでも生み出す。

初代に通づる、やや細身にシェイプアップしたボディ、ぶつけたら壊れてしまいそうな出目、
オレ的には元より悪くなってしまった感が否めないが、リョービとしてはチャレンジだったんじゃないかな?
市場が、ラパラじゃないミノーをモチーフとする時代に変動していった頃に、生み出された気がする。
シーバス専用のルアーを作るメーカーが出現したり、海のルアー釣り雑誌とかが、誕生し始めたことに影響を受け、
スズキングのパワーアップに踏み切った。
でも、その甲斐なく、残念ながら市場評価は無いに等しい、コアな人だけが好むマニアックアイテムと化してしまった・・・。
オレは、そういうの大好きだがね。


5.エフィック

フローティングとシンキングがあって、
↓コイツはフローティング

この背中の字体は、先に紹介してるコロンベビーと比較してもらうと分かるかと思うが、
当時のシマノルアーと通づる字体。
OEMで、同じ下請けが作ってたのかね?
サイズは、85mm 95mm 105mmの3サイズ。
昔のカタログには、木製と記載されているから、ラパラ同様にバルサ製なのかもしれん・・・。

↓リップに「RYOBI」と入れるなんて、気合入ってたんだなぁ。

ラインアイに付着してしまった塗料がそのまんまなの、お分かりいただけるかな?
ラインアイに限らず、フックを搭載する部分のアイに付着してしまってる塗料も、そのまんま。
なぜに、剥がすことなく、無理矢理スプリットリングを搭載したのだろうか?
面倒臭かったのかな?
それとも、この塗料を剥がすことによって、ボディの塗料まで剥がれだしちゃう・・・とか?
カラーは、数種あったと思うけど、画像のラパラのRTカラーをパチったカラーの様に、
ラパラと同じようなラインナップだったり、ちょっとオリジナルっぽいサバの様なカラーとかもあった。
フローティングタイプなんだけど、ラパラの形状としてはカウントダウンに似ているのが、本家とは違うトコ・・・でもあるのかな?


6.TAIL WALK MINNOW

完全に、ラパラのジョイントミノー・フローティングタイプをパクってる。
本家と違うのは、鼻先の断面積がやたらとデカいね。

↓ジョイント部のボディの木目が見えてるトコまで一緒。

コレは、一度作ったミノーをぶつ切りしたのかね?
それとも、カットした後にアルミホイルとか巻いてるのかな?
まあ、そこいら辺の製法が分かったところで、何の意味もないけど・・・。
当然、パチってるのはジョイントだけじゃなくて、
↓フローティングと、


↓カウントダウンもある。

ルアー名は、TAIL WALK MINNOW フローティングと、TAIL WALK MINNOW シンキングになり、
先のジョイントは、当然「TAIL WALK MINNOW JOINT」になる。
ジョイントには、カウントダウンタイプは無かった・・・気がする。
シャッドラップを、まんまパクったヤツもあって、そのルアー名は、TAIL WALK MINNOW シャッドとなってる。
つまりは、TAIL WALK MINNOWシリーズは、全てラパラのパチモノ!
泳ぎはワカランけど、外観的な出来栄えは、それほど悪いもんじゃない。
パチモノ臭が完璧過ぎて、大好きじゃ。


7.バスラブ




これは、画像の様に色んなサイズがある。
バスラブはNo,1〜3まであったので、どれかがどれかに該当するのだけど、そこいら辺はワカラン。
オレが好きなのは、一番下のモノで、Balsa50に形状が似ているのがイイ感じでしょ。
当時、高価過ぎるBalsa50ってのは、それほどの人気商品ではなかったと思うので、
王道の「BIG O」をパクったんじゃないかな。
当時600円位で買え、オレ的には最強のシャロークランクだった。
今でも、愛して止まないクランクのひとつだが、財政難の時に泣く泣く手放して以降、二度とは出会えないね。

↓後には、こういったバリエーションも登場した。

バスラブ・ダイバーね。
2〜3mは潜るタイプなんじゃないかな?
シャロークランクよりも、潜るタイプの方が需要あると思ったのか、単にラインナップに無かったモノを追加したのか、
なんでコレを作りたかったのか?という真相はワカランがね。


8.バスキャッチャー


コレは、当時売られてた、
↓「BALSA−50のディープダイバータイプ」をパクったと思われるモノ。

50と比べて、アクションにはややキレが無く、ラトル音もショボイ!
ボディもバルサじゃなくて、プラスティック系だと思う。
ラインアイの金具の位置も、若干変えてあるね。
とにかく、本家よりも優れていたのは、お値段。
当時3000円位だった50に対し、たった1/5の600円位だった。
万年ビンボーなオレには、実にお似合いなルアーですな。


9.マッドセールNo,2

ヘドンのパンキンシードを、完璧にパクった品。
よくぞ、まあ、ココまで本家に似せたもんだ。
ただ、本家のパンキンシードの5/8ozは、日本じゃ正規販売されなかった気がするけど・・・、売ってたっけ?
オレの妄想としては、日本でも知られたメーカーの、日本で売って無いルアーをパクるなら問題無い・・・、
そんな判断から、コイツが生み出された・・・のか?
それとも、アメリカ行って、このルアーが大好きになった当時のリョービの人が作っちゃったのか?
妄想が止まらねぇーな。


10.バストライカー

ホットショットをデブにした形状で、デブった分浮力がある。
全長6.5cm(ボディのみ4.5cm)、当時定価600円。
当時のRYOBIのルアーってのは、600円前後の値段が多い。
外観は、どれもパクリ的な匂いを放ってるのがオイシイね。
パクリルアーの大欠点である、「オリジナルを越えられない!」ってのが、
超浮き彫りになってるのは、さすがRYOBI、やるな!って感じ。
さらに、当時のRYOBIのルアーってのは、どれもこれもアクション反応が悪いんだよね〜。
いい言い方をすれば、上級者向けの使う人を選ぶルアーなんだろうけど・・・。


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