OLYMPIC LURE


1.ウイングルアー

コイツは、可哀想に名前も貰えなかったのか?
「オリムピックルアー」と書かれた箱に入っているだけだった。
けど、なんなんでしょうか?このルアーは。
スプーン?メタルジグ?それともオモチャか?
サイズは6cm ウエイト11g 作りはご覧の通り、オモチャ系。
金属板曲げて、メッキして、色を塗って完成・・・ってな構造に見える。
う〜ん、安っぽい!
いかにも「適当に作っちゃいました!」系のルアーに思える。
しか〜し!
実は、すんごい考えられて作られてる。
ルアーの左右に付いている「羽」みたいなのが水流を受け、ボディがウネウネする。
構造的には、クルクル回転すんのかと思ったんだけど、泳がしてみると左右にウネウネって感じだった。
このウネウネが超GOOD!
さらに、ベアリング入りのスイベルじゃなくて、エサ釣り界で言う「ヨリモドシ」が使われてるんで、
回転がスムーズじゃない!
コレが、また良いねぇ。
まぁ、気持ち的な問題なんだけど、スムーズに回転していない様に思える「ヨリモドシ」だと、
不規則な回転をしていて、それがリアクションになっている気がするのだよ。
単なるただ巻きで、ウネウネと釣れそうに泳いでくれる。
更に、コレを水面スレスレで引くと、これまた素晴らしい引き波を作りながら、ウネウネ・ウネウネ泳いでくる。
バスはもちろん、シーバスにも効くことでしょう・・・。
サイズ6cmってのは、対象魚を選ばないし、11gって重さはバスタックルで扱いやすい重さだね。
強いて欠点をあげるならば、なんといってもカラーリングだろう。
オレ的には、味があって最高!なんだが、もうちょっと現代的な本気カラーってのも欲しい!
いや、それ以前に、このルアー自体をどこにも見かけないんで、このルアーそのモノこそがもっと欲しい!
けど、名前も無いルアーを、どうやって探すんじゃ〜!
やっぱ「えぐり旅」しかないかな・・・。

ココまでは、2002年に書いたのだと思う。
↓2018年、ついに見っけました。

サイズ違いなんだけど、ルアー名はウイングルアーだったんだね。
サイズ的にコレが小なら、先に紹介してるのは、大か中になるのでしょう。
それにしても、赤い線や黒い目玉の描かれ方が、手作り感満載で実に素晴らしい。
150円というお値段も、現代じゃ考えられない安さだなぁ。

↓一時は姿を消していたのだが、1990年代にマミヤ・オーピーに変わってからリニューアルされた。

ライズスクーパーと名を変え、お値段も3倍の450円!

↓カラーから、あの味わいが消えてしまった・・・。

まあ、実用には、コッチの方が良いかもしれないけどね。
このルアーには、あの味わいの方が、しっくりくる。


2.セクシャルクレイジー

5cm位の小さいボディで、ダブルスイッシャーというスグレモノ。
このサイズで、ダブルにする意味・・・あんのか?
あごの下に大きなくぼみがあるのだけど、コレが水をつかんでダートする・・・って程じゃ無い。
だって、手前でペラが水弾いちゃうからね。
それでも、何らかの効果はあるのかもしれない・・・と、期待しておこう。


3.アクアストライラー

オレの大好きな本のヒット:バスルアーには「アクアストライラー」ってルアー名で
記載されているのだが、たぶん「アクアストライカー」だと思う。
サイズ6.5cm(リップ含む、ボディのみだと4.5cm)、7.6gで当時600円。
当時には珍しく、意外と小さいルアーに仕上がってる。
これは、使うことを前提に日本のフィールドを意識した結果なのかな?
ディ−プダイバーで、外観はバークのリトルディグにクリソツ。
バークの軟体ボディをプラスティック化して、小さいブレイドをオマケに付けてみた
って感じですな。
んで、このブレイドは、マジでオマケって感じ。
回るワケじゃないんで、水流を受けるとブレイドが浮き上がって、止まれば下がるってだけ。
釣れるルアーアクションを生み出すために、装着されているワケではなさそうだね。
う〜ん、ちょっとした遊び心なのかな?。
ルアーアクションは、潜ってそれなりにダートするって感じで、正直イマイチ!
外観がオモロくて、オマケのブレイドがちょっとポイント高い!っていうルアーだね。


4.インチビック

1970年代後半頃から売られていたルアーで、3サイズあった。
2.8cmで1.2グラム、4cmで2.5グラム、5.2cmで5グラムの3サイズあり、画像のモノは、一番大きい5.2cmモデル。
シンキング・ジョイントミノーというカテゴリーになるのかな?
当時の使用対象魚は、イワナ・ヤマメ・ニジマス・イトウといった鱒系と、アジ・サバ・イサキという海魚。
不思議な事に、同時期発売されてたクランクベイトのビッグアイには、対象魚欄にブラックバスの記載があるのに、
このルアーには、その記載が無いという事は、ブラックバスを狙うルアーとして開発されたモノじゃないみたいだね。
ただ、鱒系はまだしも、海系の3魚をこのルアーで釣るのは、ブラックバスを釣るよりも難しいんじゃないかな?
それとも、1970年代の海では、こんなルアーでも、アジ・サバ・イサキが良く釣れたのかね?


5.バスチャンピオン


元のモデルは、バグリーのスモールフライかな?
ただ、スモールフライより一回り位大きいサイズになってる。
キチンと泳ぐので、硬めのスピニングロッドで扱うと、キビキビしてイイ感じのルアー。
ただ、空気抵抗を思いっきり受ける形状なんで、飛距離が出ないのはイマイチかね?
でも、春先にけっこう釣れたりする、意外な力の持ち主。
もしかしたら、海でもイケるんでないかい?


6.カウントダウン

ルアー名も、形状も、まんまラパラからパクりおった。
唯一違うのは、素材。
向こうがバルサなら、コッチは樹脂です。
バルサ材の様な高浮力は無いけど、バルサ材じゃ不可能な反射板入りです!
だが・・・、ラパラ程釣れはせん・・・。


7.フレクトライトミノー

コレは、けっこう後期型の細身タイプ。
↓上が初期モノで、下はジョイントタイプ。

他に、ヘドンのタイガーをパクった太目ボディなタイプもある。
太目タイプは、バブル期にこぞってマニアが買い漁ったんじゃないかな?

↓コレは、けっこう古いジョイントタイプ。

口紅まであるってことは、やっぱりラパラを意識してたんだね。

↓反射板じゃないタイプもある。


とはいえ、製法は一緒で、中に内蔵してるのを反射系か、リアル系かの差だけ。
ただ、このリアル系は、短命だった気がする。
発売されてた1970〜1980年代当時は、全然人気無かったと思う。
パクったベースルアーは、ABUのキラー風でもあるし、レーベル風でもある。
どっちもどっちだがね。
↓当時の定価は、600円。

ダイワのバルサミノーや、シマノのミギーも同価格帯だったから、コレだけが特別安いんじゃなくて、
当時の国産ミノーは、外国製のをパチって安く売る商法だったのだよ。


8.KAKINOTANE05

メーカー解説によると、ハンドメイド界の巨匠「流石康一氏」による、柿の種型ミノープラグ。
トローリングや、フライタックルでのキャストで使ってくれとある。
つまり、ふつーには使えましぇん。
スピニングタックルで、投げる事は出来るだろうけど、飛距離も稼げないので、釣れる事は無いよね。
ヘビキャロでワーム代わりにコイツを使ってみるとか、フックにグラブを搭載してコンビネーションルアーとして使う方向だけが、
唯一、キャストして使う場合で目指せる釣れる道・・・かな?


9.サスガルアー

上が、セッパリミノー。
下は、カキノタネ。
113で紹介してる「カキノタネ」の、大きい版になるのかね。
1980年代半ば頃に発売されたルアーで、バルサ製のハンドメミノーを、発泡ウレタンで量産化したモデル。
マスプロダクツとか、言うのかな?
リップの後ろに、「K.Sasuga」と記載されているのは、製作者の名前っす。
そこいら辺を詳しく知りたい方は、ググって貰えれば、わんさか情報が出てくると思うので、ココでは割愛します。
セッパリは、シーバス用として世に放たれたと思ったけど、カキノタネは、マス用なのかな?
フックが、おケツにしか搭載してないのは、なんらかの意図があるのだろうけど、オレにはワカラン。
セッパリは、当時それほど人気が無くて、すぐに販売終了した気がしたけど・・・、生産性の都合で、すぐに販売終了となった気もする。
マスプロダクツとはいえ、塗装やパーツの取り付けは、ハンドメだっただろうから、生産性は良くなかったと思うよ。
実質、ボディの素材が違うだけだったんじゃないかな?
バブル期のOLDルアーブームの時だけ、一部のマニアに脚光を浴びていた様な気がするルアーで、現代では知ってる人も少ないでしょう。


10.ウィグリーワーム B−7

現代で言う、ストレートワームの中に、3本の針を組み込んだ上、
ラインにビーズとプロペラを搭載する、けっこう意味不明なワーム。
おそらく、1970〜80年代の頃、海外製のワームにあった構造をパックているんだと思う。
ワーム1個で、当時200円というのは、高いね。
でも、ワームの量産をまだ安くは出来ない時代でもあった。
ワームの中に針を搭載して、ラインを結んで・・・という手間代も相当だったと思う。
内職のおばちゃん達が、きっと頑張ったんだろうなぁ。
使い方としては、おそらくヘビキャロやスピリットショットだと思う。
ドゥドゥーリングなんてテクニックが、ちょっと流行してた時代の産物かな?
う〜ん、このワーム自体は、もっと前からあった気もする・・・、ちょっと分かんないね。
このワームは、古いから当然ボックスとかを溶かす。
セットに組み込まれてるピンクのビーズも、実は一部溶けてしまっている。
このワームが入っていたパッケージでさえ、だいぶ溶けてしまったのさ。
う〜ん、恐ろしいワームだ。


ホームページのTOP        えぐりタックルのTOP         NEXTページ