41.テツ西山のルアーフィッシング
初版発行は、1998年8月1日。
著者は、西山 徹師
バブル期に発行されたモノで、残念ながら、ダイワ色が強い。
入門者向けの本だが、内容的には、過去に発行されたモノの方が良く思える。
色んな忖度が働いて作られた感が満載な上、今の様に情報過多な時代じゃなく、
情報不足の入門者で溢れてた市場だったから、そこ向けに急速に作り上げた感じかね。
それが、20年も経つと、スマホで全部の情報が得られ、ペーパーレスが進み、
発行される本が激減し、発行元は廃業や倒産となってしまった・・・。
これも、時代の変化なのかね・・・。
42.バス釣り喰わせの奥義
初版発行は、2002年5月10日。
著者は、泉 和摩氏
ハンドメイドルアーのビルダーとしても有名なだけじゃなく、トーナメンターとしての実力も、
飛び抜けた超一級品のお方。
作るルアーは、単に美しいだけじゃなくて、魚を魅了する能力までケタ外れ。
それは、プラ化されて量産されるようになっても同レベルで、
逆に言えば、手に入らなかったハンドメイド品を、そのクオリティのまま量産化してくれた事に感謝しかない。
そんな大天才様の、トーナメンターとしての考え方や挑み方が読めるのが、この本。
それも、余すことなくさらけ出してくれているので、参考になる上、とてつもなく勉強になる。
トーナメントには、読む価値絶大な本だと思う。
43.ダイワ海川つり全集
昭和50年代に発行された本・・・だと思う。
釣りを、もっとメジャーな趣味やスポーツにしたいという思いから、余すことなくすべてを網羅した本。
当時の最先端の釣りが載っているだけじゃ無く、その当時のダイワのタックルも紹介されているので、
昔の道具が見れるのも、これまた楽しめる要素でもある。
ダイワ社としては、釣りの発展に少しでも貢献できるように・・・という思いだったのかもしれないけど、
それにしては、完成度も充実度も完成度も高過ぎる、素晴らしい本に仕上がってる。
当時は、釣具店でしか売ってなかったような気もするけど、本屋さんでもちゃんと取り扱われたのなら、
ベストセラー間違いなしの本だったと思う。
44.ダイワ海川つりエサ解説
先に紹介している本と、ほぼ同時期に売られていた。
おそらく、日本国内で行われている、全ての釣りに使われているエサを、完璧に網羅している。
単にエサを紹介するのじゃなくて、生物学的にそのエサそのものの生態までも紹介されているものもあり、
色んな目線で楽しめる上、後世まで語る継げる重要な資料にもなる。
この本は、永遠に発行すべきだと思うほど、コレ以上無い素晴らしい内容で、貴重な資料だと言える。
よくぞ、ここまでクオリティが高過ぎる本を作れたもんだと・・・、感心というよりは感動しかない。
人間は、生態系の頂点にいるのだとしたら、この本に記載されている生体は、そこに来る途中の生き物ばかり。
上に立つ者として、下を見ること、思いやること・・・、それはとても大事な事だと、オレは思うよ。
45.ダイワ釣魚図鑑
これも、先に紹介している本と、ほぼ同時期に発行されていた。
釣りの対象魚として、メジャーなポジションにいるであろう魚を厳選し、
単に魚の図鑑としてだけではなく、その魚の釣り方までレクチャーされているから、
コレさえあれば、その魚の生態を知れるだけじゃなくて、釣り方まで理解出来る。
いわゆる、生物学的目線で見た図鑑じゃなくて、釣り人目線で作られているのが、実に素晴らしいね。
46.続・ダイワ釣魚図鑑
コレは、先の本の続編となる。
続編は、より多くの魚が紹介されており、一部ではマニアック過ぎる魚でさえ、完璧に網羅されている。
中には、コレを釣るの?と思える程、釣りの対象魚にはなってないと思える魚まで、
当時は盛んに色んな釣りスタイルが、確立されていってたのだね。
続編の方が、圧倒的に多くの魚を紹介している反面、各魚の紹介やアプローチ方法については、簡略化されている。
つまりは、先の本が量より質なのに対して、コッチは質より量。
まさかそんな風に使い分けて発行するとは、センスがあるというよりかは、
作り手が紹介したい魚を全て網羅するには、この方法が最適だったのだと思う。
よくぞ、これほどの魚の事を調べ上げたもんだと、釣り具メーカーが発行する本のレベルを超越しているね。
実に素晴らしい。
47.よく釣れるルアー釣り
初版発行は不明だが、第3版が1999年2月20日に発行。
監修は、前田 公雄氏
バブル期に放たれた本で、入門者向け。
内容は、イラストと言語が中心で、写真は一切使われていない。
本に使われているイラストは、正直クオリティ低く、よくぞこれで発行したな・・・と、言わざる負えない。
内容も、極々一般的な入門書で、ブラックバスに限らず、全てのルアーフィッシングの対象魚を網羅してある。
だからなのか、キャンプ的な内容や、魚の捌き方まで記載されているのは、
ルアーフィッシング専門の入門書には、なかなか見受けられない要素ではある。
とはいえ、やはりルアーそのものの画像も無く、道具への紹介部分が弱く感じられてしまうのは、大きなマイナス要因。
それでも、バブル期は、まだまだインターネットも普及してなかったし、スマホも無い時代。
情報を得る手段が、本に限られていた時代だったので、ブーム到来時だと、なんでも書けば売れていた。
この本は、そんな時代を象徴する一冊なのかもしれない・・・。
48.釣りの科学
初版発行は、1981年7月20日。
著者は、森 秀人氏。
現代でこそ、釣りを科学目線でアプローチしたり、そういった技術をルアー製作に応用したり、
そういった事が垣間見れるが、1981年にそれ以上の事をやって証明していたのが、この本。
その考え方、発想力、実行力、調査力には、読めば読むほど魅了され、驚きと衝撃と感動を覚える。
正直、1981年という、2021年よりも圧倒的な情報不足の時代では、たった一つの事でさえ、
調査するのに多大な時間を要し、想像を絶する苦労をしたであろうことが妄想できる。
そんな壮大な工程を経て、出来上がった本なのだから、勉強になる、資料になる、そして楽しく読み進められる。
そんな素晴らしい内容が、こんな一冊に収められている事が、オレには幸せな事でしかない。
よくぞ、これほど素晴らしい本を書いてくださった・・・、大感謝です。
49.ルアー&フライ秘密の釣り場
初版発行は、1983年2月12日。
著者は、井上 博司氏。
タイトルからして、ヤバ過ぎるでしょ!
とはいえ、1983年発行の本なのだから、現代では釣り禁止となってしまってる場所もあると思う。
とはいえ、当時の様子が垣間見れるのは、なにより楽しいし、妄想が膨らんでしまう。
オレ的には、ちょっと当時にタイムスリップした気分にも慣れて、まるでタイムマシーンの様な本でもある。
2024年現在、ルアーフィッシングは衰退の一途を辿ってる。
ブラックバスが特定外来生物になってから、関係業者の動きは、ブラックバスを救うよりも、そんな市場からは撤退というのが現実。
数十年後には、どうなっているのか・・・。
50.全国渓流釣り場ガイド
初版発行は、1976年8月1日。
著者は、甲山 五一氏
これまた、1976年の釣り場ガイドなんで、今では渓流そのものが変わってしまってるかもしれない。
とはいえ、これも貴重な資料になるとオレは思ってる。
今と比較して、どれほど変貌してしまったのか・・・という事が知れるのは、色んな意味で興味深い。
よくぞまあ、こんな本が残っててくれたもんだ。
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