21.ザ・ミノーメイキング

初版発行は、1985年1月15日。
編著は、平本 正博氏、共著は、泉 和摩氏、村瀬 達也氏、渡辺 裕共氏。
伝説のルアービルダー達による、あの名作の作り方を、余すことなく紹介してる極上の一冊。
これらのミノーは、後にプラスティック化されて量産されたモノもあるほど、とにかくケタ違いの高性能だった。
特に、HMKLなんてのは、何年待ち状態で、まともに注文でいる状態じゃなかったね。
そんな名作を、こんな風に紹介しちゃうなんて、太っ腹というのか、当時はおおらかだったと思う。
ルアーフィッシングの楽しみ方を、別の目線でも裾野を広げてくれたと思う。
日本が誇るべきルアービルダーは、間違いなくこの著者の方々だと言える。


22.BASS of BASS

初版発行は、1985年5月10日。
著者は、羽鳥 しづを氏
ハトリーズの製作者として、現代でも有名な方。
ただ、本の内容は、製作してるプラグルアーの事じゃなくて、バスフィッシングを紹介してる。
道具の紹介だけじゃなくて、フィールドや釣り方まで書かれているのだが、その目線が著者によるものだから、
ロッドの使い分けや、リールの性能についてまでも細かく書かれているのが、実にバサーらしい。
写真で登場してるルアーも、ハトリーズだけじゃなく、ヘドンなんかも多いね。
やっぱし、アメリカンなルアーは、昔から偉大だったのだなぁ。


23.バスルアーカタログ

初版発行は、1998年7月31日。
発行してるのは、オレが連載してる釣り雑誌「Rod&Reel」の発行元、地球丸。
バブル期に出した本だけあって、掲載されているルアーは、当時の人気系が中心・・・なのかと思いきや、
そこはロドリ、ちゃんとツボを押さえた仕上がりとなっており、珍品、OLD、インディーズ系と、幅広いラインアップになっている。
各ルアーの使い方や、素材にアクション、釣り場まで紹介してるのは、至れり尽くせりだね。
買って損は無い、おススメの1冊です!


24.ルアー釣り入門

初版発行は、1979年8月20日。
釣朋会編著とあるが、執筆者は、井上 博司氏
ルアーフィッシングが、日本に浸透し始めた頃の本として、これほど完璧な内容なのは素晴らしいね。
基礎知識から道具の紹介に多くのページを割いてるのは、すごく丁寧な仕事に思えるし、内容もスゴイと言える。
特に印象的だったのは、「エリート意識は無用のモノ」という記載。
コレは、今現代のアングラーに対しても言える事なんじゃないかな?
トーナメンターだから・・・とか、トップウォータープラッガーだから・・・といった意識は、個人で勝手にやってればエエことで、
それを至上主義としてひけらかすってのは、オレはキライなのだよ。
釣りのスタイルは人それぞれ、釣ったからエライなんて事もない。
みんなが楽しめるのが、オレには一番ですな。


25.ルアーづり入門

初版発行は、1981年4月25日。
著者は、西山 徹氏
オレが、ガキの頃初めて買ったルアー本がコレ。
決め手は、敬愛する西山徹師の本だった事と、カラーページに多彩なルアーが紹介されていたのが印象的だったから。
内容的にも、文字だけじゃなくて、イラストや写真が多彩に使われていたので、実に分かりやすかった。
幻の魚イトウ釣りにチャレンジしてるコーナーは、ワクワクしたもんだった。
いつかはオレも・・・と、いまだに夢見てるね。
他にも、ハス、ウグイ、ニゴイ、ブルーギルを対象とした釣り方や、サバや根魚までも釣り方が紹介されていたのは、
当時画期的だったと思う。
海のルアーフィッシングの裾野を、大きく広げたんじゃないかな?


26.ルアーづり大百科

初版発行は、1984年5月15日。
著者は、井上 博司氏
「これ1冊読めばバス・プロになれる!」って、表紙に書いちゃってる事がスゴイね。
日本でバスプロが誕生したのは、1984年に吉田幸二が宣言したのが始まりとされているから、発行年と一緒。
ということは、吉田幸二に続け・・・?
という事じゃなくて、アメリカのバスプロを目指せという意味だったんじゃないかな?
当時、吉田幸二が宣言してバスプロになっていたかもしれんけど、収入という面では、厳しかったでしょ。
だが、アメリカでは、当時から億を稼げるスポーツとして定着してたから、そっちを夢見て・・・という著者の願いも込められての事でしょう。
大百科というだけあって、300ページ位のボリュームで、釣り方のみならず、ブラックバスの生態、歴史、
釣り方、キャスト方法、釣り場などなど、内容はコレ以上無い程濃い。
表紙の少年を見てもらえば分かる通り、その時代の雰囲気も感じられ、現代と比べると、その進化の凄まじさは驚愕だね。
その進化が、ブラックバスを守ることに使われてたなら、どんなに良かった事だろう・・・。


27.図解 釣り仕掛け入門

初版発行は、1981年4月25日。
著者は、金子 幸司氏と、本間 貞治氏
河川、湖、沼といった、淡水魚をターゲットとした仕掛けと、
海釣り全般の仕掛けが、丁寧に対象魚ごとに、細分化されて掲載されている。
その数、淡水魚14種、海水魚40種超。
スゴイやね。
驚くべきは、ブラックバスの項目。
釣り方は、ルアーだけじゃなくて、エサ釣りの仕掛けも掲載されている。
ルアーは、スイベルを2個も用いて、ヘビキャロみたいな形式でプラグを使えとあるね。
竿は、先調子の専用竿ということで、ベイトロッドの画なのに、搭載されてるリールは、まさかのスピニング!
う〜ん・・・、あまり、ルアーフィッシングには精通していなかったのかね?
もっと興味深いのは、「他魚を食べてしまうから、長い間芦ノ湖以外の放流は禁止されていたが、
最近はそれほど害が無いということで、相模湖や津久井湖にも放流されています」とある。
現代では、ちょっと信じられん一文だよね。
でも、こう書いた経緯は、オレ的な妄想だけど、政治絡みな事でもあると思う。
相模湖や津久井湖に放流された経緯は、定かにはされていないけど、当時の在日米軍の兵士たちが、
自分たちの住んでる基地の近くでバス釣りをしたいという理由で、相模湖と津久井湖にバスは放流された。
その放流は、政府が絡んでいたのか、米軍の兵士が勝手にやったのか、定かにはなっていない。
つまり、そういった事が、「最近はそれほど害が無いということで、相模湖や津久井湖にも放流されています」という一文になっているのだと思う。
今も昔も、「忖度」ってのが働くと、悪い事が悪くなくなるのだね。


28.友釣り事典

初版発行は、1972年6月25日。
著者は、日本友釣同好会
昭和45年に企画され、昭和47年に発行されるまで、色んな談議が日本友釣同好会では繰り広げられたんじゃないかな?
オレは友釣り未経験だから、書いてある内容は、読めても正確な理解は出来てないと思う。
理解出来てないというよりは、実践出来てないという方が正しいかもしれない。
読んだ限り、その内容は現代の友釣りのベースとなっている事ばかりだし、中には現代でも通用するモノさえある。
さすがに、紹介されている道具は、まるで変ってしまった印象は否めない。
なんせ、ワラジが履き方まで紹介されるほど、当たり前の装備品として紹介されているのだから、ホントに時代を感じる。
使われてる写真を見ると、各河川で友釣りを楽しんでいる人の多さには、ホントに驚かされる。
現代では、これ程の人が、友釣りを楽しんでる光景は拝めないね。
新潟の小出は、アユの町なんて書かれてる程、当時は盛んだったのが、信じられないよ。
この時代は、発展途上だったこともあって、河川への汚染は相当なモノだったと思う。
それでも、これ程の人気を博してたんだね・・・。
今は、河川の汚染も浄化されてきているし、何より釣り道具の近代化は目覚ましいものがある。
それなのに、釣り人口は減少一途な状況ってのは、なんとも残念でならないね。


29.ヒット:バスルアー


廣済堂出版 西山 徹著 ヒット:バスルアー 昭和59年8月30日初版発行。
オレの最も尊敬する釣り人の「故・西山 徹師」による、最強・最高の本!
1980年代のルアーが、ほぼ網羅されているこの本は、オレのえぐりのバイブルであ〜る。
本の内容は、Part1とPart2で構成され、Part1では、ルアーをタイプ別に紹介し、
当時の代表作と呼べるルアーの解説も記載されている。
Part2は、メーカー別のカタログ的な構成になっているのだが、コレがスゴイ!
当時販売されていた、各メーカーのラインナップをほぼ網羅している。
国産メーカーも、かなり細かいとこまで網羅されており、当時では知名度がまだまだであった
「ZEAL」のルアーがコレだけ記載されている本は稀であろう。
更に、パチモンとして一流の地位を築いている「コーモラン」、当時パチモンとして多少マニアがいた
(オレだけかも?)津田商会までも網羅している視野の広さには、圧巻だね。
しかも、ほぼ当時のラインナップ全てが記載されているのが、スゴイ!
他にも、HEDDON、REBEL、STORM、っていう海外定番メーカーから、
クサモン、ワース、フィリップスといった、かなりマニアックな海外メーカーまで網羅し、
国産では、当時ドリンカーなどの珍品を繰り出していた最高時代のダイワや、
フライダイバーなど、これまた珍品を作っていたシマノなど、
大手国産メーカーが、オレ好みなルアーを作り出していた時代のルアー達が、いっぱい載っている。
つまり、「えぐり旅」したいけど、ロドリ的なえぐり商品が分からない、という君!
コレを読みなさい!
この本に載っているルアーが、み〜んな「えぐり」対象商品です!
これほど、えぐりと同化している本は他にはないし、コレを越える本も今後現れないと思う。
オレは、この本が大好きで大好きで、なぜか?ウチには10冊以上ある。
コレクション用、保存用、資料用、読む用、車載用、トイレ用、予備用、など、
まぁ、我が家では、いつでも、どこでもこの本が読めるようになってるね。
そのぐらい素晴らしい本で、超オススメ!
ちなみに、定価は不明・・・っていうか、オレが最初に買ったの(昭和60年版)は980円だった。
今、手元にあるのと、トイレでウンチングタイム用の(平成4年版)は1010円(たぶん消費税3%)。
今(平成22年)は、消費税5%だから、たぶん1010円以上するだろうし、絶版になっている可能性もあるかな?
けど、探せば売っている本だと思うよ。
持ってないエグラー諸君!見つけたら買いだぜぃ。


30.西岡 忠司のウッドクラフト入門

あの西岡さんによる、ウッドクラフト製作教本。
コレがもう、メチャンコ素晴らしい。
色んなウッドクラフトの製作手順が全部見れるほか、素材についてや、塗装方法、
工具の使い方や、アイデアのルーツなどなど、参考になる事が多過ぎる。
オレにとっては、ヒット:バスルアーに次ぐ、バイブルかもしれんなぁ。
地球丸は、エエ本作ってたね。


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