11.図解:釣り具手作り入門
初版発行は、1982年12月15日。
著者は、片山 和夫氏
ヘラブナ釣り道具の作り方を、詳しく解説してる1冊。
和竿、浮き、竿掛けといった、今でも手作りの定番アイテム以外に、
誘導式浮き止めゴム、網の編み方、手網の枠から柄まで、現代じゃ考えられないモノまで、
その作り方を余すことなく紹介してある。
そのクオリティの高さ、テクニックのスゴさには、脱帽っす・・・ホントに、スゴイ。
1982年から、こんなにもヘラブナ釣りは奥が深くて、その道具がこれほどのモノだとは・・・知らんかった。
当時・・・、今でもヘラ界ではそうなのかもしれないけど、イイ道具を使ってる人に、
「銘は何、作者は誰?」と尋ねることが、多々あったみたい。
その時、自分が作ったモノだった時、黙って微笑み・・・ちょっと照れたのだという。
とても素敵な事で、ちょっと羨ましいね。
12.ルアー&ロッド手作り入門
初版発行は、1984年4月15日。
著者は、高田 弘之氏
プラグルアーのハンドメ本が多い中、コレは、スプーン、スピナー、ジグといった、
あまり紹介されない傾向にあるルアーまで網羅している。
ロッドメイキングも、スピニングやベイトだけじゃなく、フライロッドまで手広く紹介してあるので、
実に参考になる。
特に、スプーンは、シェルスプーンまで紹介してあるのが、スゴイやね。
ジグも、今は主流じゃない「バックテールジグ」なんてのまで、登場してる。
昔の方が、創作アイディアが豊富な時代だったんだね。
13.釣れるマブナ水郷
初版発行は、1978年4月5日。
著者は、工藤 徹氏
マブナの釣り場解説だけじゃなく、マブナの生態、マブナの釣り方、
季節別のポイント、魚拓の作り方、さらにはマブナ料理まで紹介されてる、スペシャル過ぎる本。
よっぽどマブナを愛して無ければ、ココまで書けないね。
ポイントも、茨城のみならず、千葉や埼玉、まさかの二子玉まであるのだから、
スゴイなんてもんじゃ無いでしょ。
もちろん、1978年当時は釣り場として開放されていたのかもしれないけど、
今となっては釣り禁止な場所もあるとは思う。
それでも、当時の川の軌跡が知れるのは、とても貴重な事。
オレにとっては、お宝と言える。
14.まちがいだらけのバッシング
初版発行は、1987年11月5日。
著者は、村田 基氏
基ちゃんが、まさかのリーゼントパーマな時代の希少本。
けっこう増版されてる本なんで、ココで紹介してる本の中じゃ、一番手に入れやすいかと思う。
ちなみに、右の画像は、基ちゃんのサイン。
英語で書いちゃってるアタリ、もはや芸能人的なポジションに逝っちゃってるのだね。
本の内容も、斬新なモノ。
お店をやっているからこそ分かる、ぶっちゃけ話や、色んなルアーを扱った経験で分かる話など、
とにかく、他の人じゃ絶対に語れないであろう話が満載で、実に面白い。
ホントにこの人は、マルチな才能で溢れてるね。
15.釣りキチ三平のルアー&フライ入門
初版発行は、1997年11月21日。
著者は、矢口 高雄氏
ルアーフィッシングバブル期に、かつて矢口氏が描いたルアーフィッシングやフライフィッシングを題材とした漫画から、
様々なシーンを抜粋し、編集して仕上げた感じの1冊。
かつての漫画シーンを懐かしく読める他、基礎的な知識の再確認も出来る。
矢口氏の若い頃の写真が拝めるのも、なんとも素敵だね。
ただ・・・、写真で採用されてるルアーが、ケンクラフトなのが・・・、なぜなんでしょうか?
16.アンバサダーと私
初版発行は、2000年6月30日。
著者は、サイモン・下村氏
これぞ、アンバサダーを語る上では、間違いなく最高の資料と呼べる本。
単に、リールを紹介してるだけじゃなく、マニアックな細部にまでこだわって解説してくれてるから、
読んで納得出来るだけじゃなくて、新たな発見も多々ある。
大判な本なんで、写真も見やすく、マニアにとっては嬉しい限り。
サイモン氏とは、実は不思議なメル友関係だったりしたこともある。
気さくに、色んな事をメールでやり取りさせて頂き、貴重なスチールヘッドの実釣報告や、
日本の釣り事情まで、ホントに色んな話をさせて頂いた。
日本に来たなら、一緒に飲みにでも行って、もっと色んな事を語り合いたいね。
17.ABUリール大図鑑
初版発行は、1998年7月20日。
著者は、中山 蛙氏 写真撮影は、佐藤 隆俊氏
大図鑑という通り、全編カラー写真の構成。
リールだけじゃなく、過去のグッズであったり、ABU社の歴史についてまで書かれており、相当に内容は濃い。
リールは、1998年版の現行品まで紹介されているが、メインは過去の名機達。
コレだけのモノを、よくぞ揃えられたと思うし、状態の良さにもビックリする。
その時代時代に発売されたモノが、ほとんど網羅されているので、
コレ1冊で、バブル期までのOLDと呼ばれるABUを知ることが出来る。
ABU好きにとっては、永久保存版の1冊である!
18.釣魚大全
角川書店発行。
正貨2万円もする本だけど、1200円でGET!
↓取り出すと、こんな感じ。
↓魚が、絵で紹介されているのが、実に素晴らしい。
↓海水魚から淡水魚まで、多彩な魚が紹介されてる。
↓釣魚大全というだけあって、釣り方までイラスト付きで紹介されてる。
実に、素晴らしいのだけど、本がデカいのだよ・・・。
昔のALBUM位あるサイズね。
置き場に困るタイプですな。
19.ありがとう魚たち。面白かったよ、釣り人生!
初版発行は、2001年4月10日。
著者は、西山 徹氏
オレの師である、西山徹氏の最後の本。
西山氏が急逝されたのが、2001年3月2日。
52歳という若さだったから、衝撃的だった。
オレ達がガキの頃、「釣り」というのは、どちらかというとジジィの趣味的な評価で、
ルアーフィッシングもまだまだ浸透してはいない時代。
オレは、海が近くにあった芝浦の近くに住んでいたから、釣りとは親しみ深かったけど、
そういった地域性な条件が無ければ、同世代で釣りを楽しむなんて子は、なかなかいなかった。
そんな中、TVで見れる釣り番組に「ザ・フィッシング」という、ダイワが提供の番組があり、
そこでメインキャストとして登場してたのが、西山氏だった。
現代では、バスプロという方々が称され、ルアーフィッシングに特化しなければならないが、
西山氏は、番組内で様々な釣りをする。
アユの友釣りもやれば、海でサビキ釣りもするし、ルアーもフライもやる。
その姿は、釣りキチ三平と被るトコも多く、全ての釣りに精通しているその姿は圧巻だった。
当然の事ながら、知識も豊富だし、何より経験値がスゴイ。
だから、語る言葉は本物で、経験談というのは、説得力の塊でしかない。
そういう人が、オレは本当の意味でスゴイ人だと思ってる。
その人の釣りが見れないのは、なにより残念だ・・・。
20.最新・ルアー釣り場集
初版発行は、1975年3月。
著者は、常見 忠氏
当時の釣り場集だから、当然現代では変貌しまくっている。
ブラックバスの釣り場として紹介されているのは、芦ノ湖と津久井湖だけ。
逆に、トラウト関係の釣り場として紹介されている場所が、40カ所以上あるのだから、
当時、いかにブラックバスの生息域が狭かったのかが、分かって貰えるかと思う。
今では、ブラックバスが釣れる事で有名な榛名湖や、スモールマウスのメッカである檜原湖も、
この本では、ニジマスやサクラマスのポイントとして紹介されている。
そんな時代があったのかと思うと、確かに現状は考えものだね。
ブラックバスは悪くないのに、特定外来生物なんて呼ばれてしまうのは、
当時おおらかだった事を逆手にとった、悪い奴らのセコイ考えによって、
ブラックバスがバラ撒かれてしまった事が原因。
それが、色んな意味で悔やまれる。
この本が発行された時代で、一度は釣ってみたかったなぁ・・・。
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