えぐったタックル ロッド編
DAIWA
1.PHANTOM AWB662LR
この竿は、オレの思い出の一本。
30年位前の1985年頃、ダイワの液晶リールを買った後、それに合わせる竿を検討し、
当時のオレ的には、バスフィッシングじゃ無くて、東京湾シーバスでメインに使う事が前提。
機動力が車じゃ無くてチャリだったから、持ち運びに都合がイイこと、
メインに使うルアーが、ラパラのCD−7だということ、
それらを当時のオレが検討し、ロッドを吟味した結果、
その時代に、ダイワが売ってたロッドの中でも最高峰の「アモルファスウィスカーシリーズ」の中で、
AWB662LRというモデルに行き着いた。
この竿は、トップウォータープラグを扱う竿として開発されたらしく、適合ルアーウエイトが5〜18gと
ラパラCD−7にマッチし、2ピースだったので、チャリ移動時に1ピースロッドよりも邪魔にならない。
東京湾シーバスフィッシングだと、足場が高い事も多かったので、6フィート6インチという長さは、
当時扱ったこと無い未知の領域だったが、長い方が飛ぶと単純に思い込んでいたので、むしろ大歓迎だったね。
更に、その長さで、ガングリップと呼ばれるシングルハンドルだったことも、オレ的には大事な要素だった。
まあ、当時はダブルハンドルなんてのが、まだメジャーな存在じゃ無かったので、シングルが当たり前な感じもあったかな?
ダブルハンドルがまだ出回ってなかったとはいえ、それが珍しい・・・なんて感覚は、オレに無かった。
無駄にストレートに長いだけのグリップにしか見えなくて、好きじゃなかったのさ。
そこまで考えて、買った竿。
大事に使い込んでいたのだが、フルキャストした際に、ルアーがラインブレイクして、すっ飛んで行き、
そのイキオイで抜けてしまった、2ピースロッドの竿先部分も、一緒にすっ飛んでった・・・。
目の前で、竿先が沈んでいく光景は、信じられない事が目の前で起きてる・・・という、不思議な感覚で、
どうにかしたいけど、どうにも出来ないというのがショックだったね。
そんな30年前の思い出が、2015年の今でも鮮明に甦るほど、思い入れが深い。
↓ルアーを引っ掛けておくフックも、オレのお気に入り部分。
30年も昔の竿とは思えないほど、パーツがかっちょいい。
↓アモルファスウィスカーが、ブランクにも記載されているんだね。
ファントムってのは、当時のダイワのバスタックルのブランド名みたいなモノ。
アモルファスってのは、当時新素材として登場した、アモルファス合金という金属。
それを、線状にしてウィスカーと複合したのが、アモルファスウィスカーロッドというワケ。
↓型名のAWB662LRの後に、センサーグリップとまで記入されている。
当時、センサーグリップってのが、それほど絶賛されてた気はしないが・・・。
センサーグリップってのは、グリップの中にまで入り込んでるブランクに、直で触れる様にグリップが削られている機構の事。
それによって、感度がイイ・・・という噂だが、オレ的にはそれほどの効果は無いと思う。
↓ガイドは、こんな感じ。
昔のモノなので、体高があって、円もデカイ。
↓トップガイドは、こんな感じ。
現代のモノより、分厚い感じでヤボったいが、そこがイイのさ。
↓今の竿には、貼ってないかも・・・?
感電注意のラベル。
何らかのシリアルナンバーと、日本製と書かれているのが、現代では貴重な気がする。
最近は、海外製・・・、特にアジア圏で製作されてる竿が、だいぶ増えたね。
昔に比べたら、品質も向上してはいるのだろうけど、
やっぱしオレは、みんなが頑張ってた昭和時代のアイテムが好きだねぇ。
安いモノを作って金儲けに走るんじゃなくて、いいモノを作ろうと頑張ってた、最高の時代だったと思う。
↓この竿の最大の魅力と言っても過言じゃないアイテム。
新素材アモルファスウィスカーの構造模型が、なんとキーホルダーになって同封されているのさ。
オレ的には、このキーホルダーにこそ、絶大な価値がある!と、言いたい位だね。
キーリングの部分が、昭和時代に主流だったモノで、実に素晴らしい。
現代は、ほとんどが2重リングになってしまってるからね。
このパーツだけでも、オレには嬉し過ぎる。
↓現代のルアーロッドには付属されない事が多い、プラスティック製のロッドケース。
不思議なトラさんは、当時タイガーマスクが流行っていたからかな?
↓正価は、22500円。
30年前の竿として、当時最高峰だったのが、よく分かる。
一応、えぐった釣具屋さんで値段を聞いてみると、
「う〜ん・・・、じゃあ、8000円」
・・・???
なんですと?
どういう割引率だ?
22500円が、どうすりゃ8000円になるんだ?
どうなってる?
ワカラン・・・。
そんなワカラン事を、考えてる場合じゃない!
そんな事よりも、「買います・・・」と即答。
この大チャンスを逃しちゃアカン!
30年越しのオレの夢の竿。
それがまた、帰ってきてくれた。
↓保証書と竿袋。
竿袋にも、あのトラさんが描かれてる。
なんとも、素敵だねぇ・・・。
↓30年の時を経て、甦りました。
コレが、オレのNo,1タックル。
2.PEARL CRYSTAL Royal Cast L
1970年代の竿だろうか?
5フィートのベイトロッドで、スーパーなライトアクション。
適合ルアーが2〜7gという不思議さ。
おそらく、当時のベイトリールでは投げるのが困難なウエイト。
クローズドフェイスリール用なのかな?
まあ、こういうのは使う人の好みで、どうにでもなるもんさ。
↓ブランクは、ジェットキャストに通ずる素材。
このブランクは、ホントにキレイで大好き。
↓マークも、スレッドもかっちょイイ。
↓ガイドは、金属製。
↓グリップデザインが、すんごい素敵で、
↓装飾も素晴らしい。
こういう王室調の意味不明なデザインは、当時のダイワの素晴らしさでもある。
なーんで・・・、今やんねぇのかね?
3.Jet Cast ST60L
初期型のジェットキャストと違って、ブランクが妙に白っぽい。
この白いのは、なんだろうね?
繊維みたいな、不思議な感じ。
初期型は、もっとクリアーブラウンな色合いで、すんごくキレイなブランクなのだよ。
ちょっと残念だね。
↓グリップも、初期型とは違う。
このグリップは、1980年代初期のダイワの竿に多く使われてたグリップなのだが、
初期のジェットキャストは、もっと丸みを帯びたグリップで、リールを止めるパーツも後ろ側にあった。
かなり独特な形状のグリップな上、色もブランクに合わせたブラウン・・・というか、赤茶色みたいな、
ちょっと不気味な感じのグリップだった。
逆に、このグリップは洗練された感があって、ちょっとかっちょイイよね。
でも、当然、オレの好みは初期型。
↓ガイドは、針金系の中でも、ちょっとイイ仕様のヤツ。
リングの形状が、安いヤツとは違うのだよ。
安いのは、まんま針金みたいだからね。
↓TOPガイドも、イイ感じだ。
もちろん、コレもリングの形状が違う良いヤツ。
↓連結部には、保護用のゴムが接着されてた・・・。
コレは、純正の仕様じゃない。
フリーマーでリールとセットで1000円で買ってきたのだけど、どうやら前のオーナーが改造したみたいだ。
まあ、コレは、悪い改造じゃないんで、このまま活かそうと思う。
4.HEARTLAND−Z 561MLRS−RR TARANTULA
オレが連載してる釣り雑誌「Rod&Reel」と、ダイワのコラボによって、2002年に誕生した竿。
3種のコラボ竿があったのだが、スピニングはコレだけ。
↓ちゃんと、ロドリのロゴも入ってる。
↓グリップにも、なんか書かれているが、よくワカラン。
このグリップは、ハートランドシリーズでは、他に採用されてない珍しい感じで、短くて握りやすく、操作性がイイ。
オレには、5フィート6インチは短く感じちゃうのだけど、ウチの奥さんは逆に操作しやすいみたい。
↓ガイドも、良いモノなんだろうと思う。
オレが普段使ってる竿とは、比べ物にならない位、感度がイイのだよ。
↓トップガイドは、こんなん。
定価では、4万円という竿なんで、パーツ類はイイものでしょ。
オレは、中古屋で1万ちょいでお買い上げでした。
↓装飾も、キレイだね。
↓竿袋にも、ちゃんとロドリのロゴが入ってた。
↓タランチュラとも、書かれてる。
さすが、定価4万だねぇ。
色々と、凝ってるよ。
竿も、本気仕様だね。
オレよりも、やり込んでる人向きの竿。
5.PHANTOM HARLEY HCB−562LF
1986年に発売された、カーボンロッドシリーズの一品。
↓ガングリップが、メッチャかっちょええ。
ダイワのガングリップは、この形状が一番素敵だね。
モデル名の562LFってのは、2ピースで、5フィート6インチ
ライトアクションを表してる・・・と思った。
↓ガイドは、内側が銀色のタイプ。
この銀は、メッキ・・・かね?
ちょっと不思議なガイドで、今・・・どころか、1990年代には、もう使われなくなったんじゃないかな?
ダイワ以外のメーカーでは、こんなガイド使ってなかったと思う。
まあ、そこいら辺は、当時のアメリカのパテントの兼ね合いとかもあったのかね?
6.PHANTOM CWB662LR
オレが愛用してるアモルファスウイスカーロッドと、同仕様な竿。
違うのは、ブランクの素材とグリップの素材かね?
向こうがアモルファスウイスカー(ベースはカーボン)にコルクグリップなら、コッチはなんだろ?
グリップは、スポンジみたいなヤツだね。
当時の定価は、1万円台だったという噂だから、アモルファスウイスカーよりも安いバージョンだね。
↓でも、感度抜群のセンサーグリップ。
↓ガイドも、そんな悪いもんじゃない。
ブランクには、不思議な×模様が並んでる。
それが、何を意味してるのかはワカラン。
ただ、6フィート6インチにシングルハンドルという不思議設定なのに、扱いやすいのだから、悪いブランクじゃないね。
7.PHANTOM ELIMINATOR EL−562−2RB
5フィート6インチの2ピース竿。
↓グリップが、かっちょイイ。
↓でも、樹脂が安っぽい・・・。
タックルベリーで、540円と驚安だった。
オレが使うには、ちょっと短い竿なんだけど、アメナマ釣りの置き竿には、コレで十分。
万が一水中にタックルが引きずり込まれても、コレならショック小さいもんね。
安いリールと組み合わせて、タフに使い込むとしよう。
8.PROCASTER−Z PR−Z 662LFS−1
6フィート6インチで、ライトアクション・・・って感じかな。
いつ頃発売されたのかも、よく分かってないんだが、発売当時の定価は24500円・・・という説もある。
ホントかどうかは、ワカラン。
それが、なんと、ベリーで1080円っすよ。
↓リールシートは、なかなかかっちょイイ。
↓中通しタイプでーす。
おそらく、中通し竿ブームの時に、発売されたモデルなんじゃないかな?
ブランクが白いのは、シマノみたいで面白くてイイね。
中通しの白い竿といえば、シマノだったからなぁ・・・。
結局、中通し竿って、一時期のオモシロアイテム的な存在となって、終わっちゃった感じなのかね?
いまや、どこの業者もルアー用じゃ作ってないもんなぁ。
オレにとっては、そういうトコまで含めて壺ってるね。
9.BEACH POWER 300
宇都宮の釣具屋さんで見つけた、相当に古い竿。
それなのに驚きべきことは、なんといってもこの色。
白いブランクに赤をあしらう、今でこそZEALや他メーカーからも販売されているカラーだが、
そういった竿の先駆けがコレでしょ。
当時では、ちょっと考えられない程の、すんごい素晴らしいセンスだと思う。
この竿のエンドグリップは、驚く事に木製で、けっこう重い。
そんな材料がエンドグリップに使われるなんてのも、現代では考えられないね。
だけど、当時はけっこう主流だった。
重たい竿で、取り回しは面倒だけど、その分重さがキャストにつながって、飛距離が出るものだった。
それでも、十分な釣りが当時は出来た。
今は、この竿に比べたらだいぶ高性能になったけど、
どうしてあんなに高い竿が流通しているの?と、不思議に思う。
10.PHANTOM PPB−561LR
クロベーから頂いてきた、秘蔵のOLDロッドです。
↓ダイワ製で、1970年代の竿。
↓こんな筒のケースに入っていたのだよ。
↓モデル名は・・・読めるかな?
↓とにかく、グリップがかっちょイイ。
↓リールシートは、ココをスライドして装着できます。
↓こんなトコには、「PHANTOM」のワンポイント。
この時代の竿だと、太陽のダイワマークがココに入る事が多かったのだけど、
よっぽどファントムシリーズに力を入れた時期だったのかな。
それとも、輸出した際のアメリカでのウケを意識し過ぎたのかな?
↓グリップは、着脱可能。
↓外すと、こんな感じです。
特に、他のグリップと交換できるワケじゃないので、外れたところで・・・みたいな。
ただ、1970年代は、アメリカの竿に右に倣え状態だったんで、用途も分からず着脱式にしちゃってたんじゃないかな?
ブランクは、重くてヤボったい、昔ながらのヤツ。
コレで、5/8ozクラスのルアーを投げるのが、かっちょイイ・・・かな?
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