えぐったタックル リール編


DAIWA BAIT REEL


1.PHANTOM PT10E

テクノロジーが生み出した、20世紀最大の珍リールかな?
世界初のマルチモード・コンピューターを搭載し、飛距離の表示(応用すると水深表示)、
リトリーブスピードの表示、ライン径&糸巻量の表示、カウントダウンアラーム、リトリーブアラームなど、
スーパーコンピューターによる恐るべき機能が満載されている!
もちろん、当時のダイワお得意のゼロフリクション・レベルワインド機能と、
無接触電磁誘導ブレーキのマグフォースも搭載している。
このコンピューターリールは、1985年に登場。
当時の定価で、確か36000円!
超高級品だった・・・。
2010年現在、約25年が経過したのだが、いまだ健在!
コレって、ちょっとスゴイかな?って気がしている。
リールの基本的な性能としては、当時最高クラスのモノと大差ないと思う。
スーパーコンピューター搭載ってのは、ルアーフィッシング専用リールとしては、
後にも先にも、コレっきりだった。
もっと、色んなパターンでのスーパーコンピューター搭載ルアーフィッシング用リールを見てみたかったが残念。
このスーパーコンピューターの機能は、オレ的には最高だと思う!
飛距離は、ラインがリールから出た分で計算されるんで、山なりキャストするとちっとも正確じゃないとか、
アラームは、単に「ピーピー」五月蝿いだけとか、ライン径と糸巻量なんか表示しなくてもわかってるよ!だとか、
実に実に面白い機能が満載!
最高に素晴らしいと思えるリールなんで、ず〜っと愛用してる。


2.PHANTOM PT15Z

スーパーコンピューターを搭載しなかった、高級モデル。
ワインレッドのボディが、とっても素敵。
これほどキレイなリールは、現代でもなかなかいない。
確か、コンピューターリールのすぐ後に販売されたような気がする。
スーパーコンピューターを搭載していないのに、コンピューターリールを超える定価だった気がしたけど、あんま覚えてない。
何がすごかったのかも、まったく覚えてない。
ブレーキの表示が独特で、それに何か重大な理由があったような、なかったような・・・。
う〜ん、覚えてねえなー。
残念ながら、財政難の為に手放してしまったんで、詳細は不明だらけ・・・。
売っていなければ、取説が残ってたから、もうちょっとまともなことが書けたのに・・・。


3.PHANTOM SS−10

コンピューターリールよりも後に販売された。
金色が神々しいけど、コンピューターリールよりは安かったと思う。
おそらく、コンピューターやワインレッドのヤツは高過ぎて売れなかったんだろうなー。
機能的には、ゼロフリクション・レベルワインド機能と
無接触電磁誘導ブレーキのマグフォースも搭載しているので問題なし。
お値段も、コンピュータやワインレッドよりは1〜2万円位安かった気がした。
相場的にもデザインやカラー、機能的にも、当時一番ルアーフィッシングに適正なリールだったと言えるのかも。


4.PHANTOM SM−5

SMシリーズの中で、一番小さいのがコレ。
手のひらサイズで、おもちゃみたいで、なんともカワイイ。
通常サイズの流線形ベイトリールよりも、一回り小さい感じだね。
それが、なんともミニチュア的で、とっても不思議。
だが、これをRODに装着すると、違和感が・・・。
なんか小さ過ぎて、ものすんごい不思議。
というよりは、似合わん!
リール単品だとカワイイのになー。
ミニチュアな竿にだと似合うのかも。


5.Millionaire X

1973年に登場した、ダイワが初めて作ったベイトリール。
100%ABUの5000系をパクった、問答無用に有名な代物。
パーツに互換性が無いので、壊れてもABUのパーツで直せちゃう。
ある意味、なんともすんごいリール。
Vは、ブイではなくファイブの意味。
単純に、ABU5000の5からファイブとしただけなんだろうね。
セコイなぁ・・・。
ABUちっくな冠マークまで、完全にやっちゃってるのは、もはや呆れるを通り越してスゴイやね。
あの時代は、ルアーフィッシングそのものを知らないお国状況だから、
海外製をパクって売るしかなかった・・・とはいえ、やり過ぎた。
なので、当然ABUから訴えられてしまうのだが、裁判には負けたけど、
アメリカじゃ、ABUの半値位で売ってたもんだから、市場は荒らし放題!
そこで盗んだ技術は、独自の進化を遂げ、いまやリール界No,1とまで言われるメーカーと成りえた。
今後は、ダイワがABUにやった事を、アジア圏のモノマネ大国にやられない事を願うよ。


6.Millionaire 5000

これまたのABU5000系パクリ品。
だが、Xの時にABUとは裁判をやって負けたんで、中身のパーツは変えてあるらしい・・・ホントか?
コレは、1978年に登場したのだが、名前を5000としてしまうのだから、
ABU依存症は改善してないよね。
マジですごい時代だったんだなーと、改めて感心する。
Xに比べて、ブレーキ周りの装飾が無くなり、5000と書いてあるだけになっちゃったのは淋しいやね。
裁判で負けた結果、あのABU風のマークまで使えなくなってしまったのでしょう。


7.Millionaire 6000

コレは、先に紹介してる5000のワイド版。
だから、ABUに準じて、6000と名付けた・・・。
ABU依存症は、相当重症だね。
っていうか、裁判負けたってのに、全然反省してないじゃん!


8.Millionaire 3RM

ABUの呪縛からなかなか逃れられない昔のダイワが、5000とかの後に作ったのがコレだった気がする。
相変わらずの、パクリ具合が外観から溢れ出ている。
まあ、赤色な時点で、そりゃアンタやっちゃてるよ。
でも、リールそのものは、ABUよりもキレイで素敵な感じもする。
ハンドルも、ダブルハンドルになったね。
オレは、シングルハンドルフェチだから、ちょっと残念だなぁ。


9.Millionaire 4HM

コイツは、5500のパクリ。
つまり、ハイスピード仕様。
色は、ブルーグレーをパクってみた。
そんな感じかね。


10.Super Millionaire GS−5000

これは、確かSMシリーズよりも、若干安い仕様で、
ルアーフィッシングだけでなく、船釣りなんかでも使ってみたいな、
安い万能リールとして登場したモデルだった気がした。
実は、オレが一番最初に買ったベイトリールがコレ。
いつかはABUを買いたかったけど、どうしてもベイトリールを使ってみたくて、
とりあえず買っとけみたいな。
そういう感覚で吟味した結果、コレを買った。
そんで、いつかはABUをと思って貯めたお金で、コンピューターリールを買ってしまった・・・。
やはり、当時オリジナルで高価なABUよりも、パクリで成長を遂げたダイワの方が、
オレにはお似合いだったんだろうなー。


ホームページのTOP     えぐりタックルのTOP     NEXTタックル