BOMBER LURE
1.ロングA
かつて、オレの中で「シーバスにはラパラ」という概念が出来上がり始めていた時、
その対極にいたルアーが、ロングAだった。
小刻みなウォブリングアクションのラパラに対し、ロングAはこれでもか!っていう位、バタバタする激し過ぎるダート。
特に、小さいサイズ程、そのやかましい程のダートが堪能出来て、13A(7cm)はシーバスじゃ使えないと思う程だった。
そんな考えが覆るのは、9cm以上のサイズ。
特に、デカい奴ほど、ヘタなアクションは不要。
ゆっくり引いて、イイ思いをするケースが多々あった。
逆にバスフィッシングでやる様な、激しいジャークは、イマイチ・・・。
オレのジャークの仕方にも問題があるのかもしれんけど、とにかく、ヘタなロッドアクションなどせず、ゆっくりと巻くのがエエ。
特に、オレの住んでる裏の川では、その使い方で相方とか色んな人がナイスサイズのシーバスに出会えてる。
オレは・・・、いまだに裏の川で、ショアラインシャイナーとマレオしか投げてないから、その実力が分かってはいない。
ただ、ガキの頃、東京湾シーバスで使い込み、それなりの結果を出していたのが14A(9cm)だった。
当時は、フローティングモデルしか無かった・・・のかワカランけど、オレが行く釣具屋で手に入れることが出来たのは、皆フローティングタイプだった。
なので、フックに糸重りを巻いて重くしたり、スプリットショット的にガン玉を使う事も多かった。
そういったチューンをしても、ちゃんと水中で水を掴み、アクションしてくれるのは心強かったね。
注意点は、ジャークが強過ぎたり、高速巻きすると、とにかくアクションが強過ぎてしまう事。
それだけは、シーバスに適さなかった。
バスだと、それが効く事もあるんだけどね。
シーバスは、バスよりも繊細なんじゃないか・・・と、オレは妄想してる。
↓巨大サイズのロングA
16Aというサイズね。
むき身のルアー3個の中で、一番上のレッドヘッドだけは、1980年代のモノだけど、後のは1990年代後半〜2000年初め位のモノ。
特に、箱入りのは、2010年代のアイテムかもしれない。
BOMBERのロゴも、オレが知らないタイプに変貌しとるからね。
↓古モノ(右)は、ケツがヒートン仕様。
イマドキのモノは、8リング仕様なのだよ。
なぜ8リングに変更になったのかはワカランけど、生産性の向上やら、パーツの原価が要因かな?
ヒートンだと、内職のおばちゃん達が、一生懸命手で差し込むっきゃないもんね。
かつては、ヒートン仕様であることを利用して、テールにプロペラを搭載したモデルもあった。
バグリーのヒロ内藤氏が考案したという「スピナーテールバンゴー」の構造を、パクったのかね?
かつて、ロドリのロケで訪れた横浜にあったお店で、ケツヒートンのロングAを5個発掘した時、
当時の編集長が根こそぎ買ってコイ!と指令を受けて買い占めたが、
その後、イマカツに強奪され、アマゾンで活躍したという、ちょっとした伝説があるのだよ。
↓15Aというサイズ。
↓左はヒートン仕様で、右は8リング。
サイズは違っても、古いモノだとヒートン仕様なのだよ。
↓一番人気なサイズだからなのか、日本限定?とも思えるカラーは多い。
上は、定番の反射板じゃなくて、アバロンシートが内蔵されている高級仕様。
下は、ゴースト鮎っぽいカラー。
背中が緑じゃなくて、紺なのが、なんともアメリカっぽいね。
そういうトコが雑なのって、オレは大好き。
↓13A
↓コレも当然、古いとヒートン仕様。
オレが初めて買ったロングAが、
↓この7cmモノ。
1980年代、オレは芝浦近くに住んでたもんだから、シーバスに夢中。
そんな時、ラパラのCD−7で爆釣したことをキッカケに、他の7cmミノーに興味が湧き、
最初に手を出したのが、コレだった。
だが、あまりのアクションの激しさに封印してた結果、いまだにオレのタックルボックスに生き残ってた。
ZEALのマレオが、このロングAとクリソツのアクションをする・・・と、言われているが、
まあ、そういうのは、使った人の感性によるものでしょう。
我が家の場合、オレはロングA派だが、ウチの奥さんはマレオ派。
結果、ウチの奥さんの方が、釣れてる気がするぅ・・・。
↓オレの大好きなフロリダカラーの14A。
上は、新型のロングA
リップが、にょーんと長くなった分、軽いジャークでも動く様になった。
でもそれは、釣れる・・・とは、違う要素。
ただ扱いやすいというだけで、釣れるという要素に関しては、旧型の方が圧倒的なパワーを誇ってる。
まあ、そこいら辺は、使い手の好みでしかないがね。
↓チャートバックに、ピンクのヘッド。
超ド派手なカラーなんだけど、ナイターでのシーバスや、マッディウォーターでのバス釣りに、驚異的なパワーを誇るカラーなのだよ。
そもそも、ラパラだと、レッドヘッドも釣れるし、チャートバックも釣れる。
それが合体したら、そりゃあ釣れるに決まってまんがな。
↓こんなのもある。
ロングA ディープダイバー
オレは、ふつーのヤツが好きだから、コレはあんま好きじゃない。
なぜなら、アクションはイマイチだし、巻き抵抗もハンパ無い。
ちょっと、安直に作り過ぎちゃった感は否めない・・・。
↓ダウンサイズもある。
コッチなら、巻き抵抗は少ないかな?
↓コレは、ロングA−Salt
ソルト専用としたのは、サイズ感からかね?
ノーマルタイプの16Aと、同じサイズだが、フックが2ヵ所しかない。
16Aは3ヵ所あるから、そこだけは決定的に違う部分だね。
↓後は、エラとヒレが付いた。
目玉も、塗りじゃなくて、樹脂製の立体的なパーツに変えてある。
まあ、そんなトコ変えても・・・、あんま意味は無い気がするけどね。
↓コーモラン製のパチモン
↓分かり辛いとは思うが、9cmサイズのみ、エラが掘ってある。
そこだけで、パチモンじゃないと言い張るつもりなのが、実に素晴らしい。
2.スピードシャッド
昔、日本のミノーといえば、ラパラやレーベルを参考にした細身のモノが多く、
現代ではシャッドとも呼ばれている、こういった扁平的なモノは皆無だった。
このスピードシャッドも、昔はミノーというよりはクランクベイト的なルアーとして紹介されることも多かったが、
オレは、ミノーみたいな使い方しかしなかったから、オレ的には太いミノーって感じ。
春先に、とてもイイ思いをすることもあったが、しないこともあった。
時に、シーバスにも効く事があって、シーバスってサッパを喰ってるのかなー?
なんて妄想もしたが、果たしてどうなんでしょうか?
扁平ゆえ、風の影響をもろに受けてしまう上、ウエイトは軽いので、
飛ばすのに、けっこう苦労させられることが多いルアーだった。
海で使う場合には、水深のある桟橋で、ヘビースプリットショットみたいなリグで、
テクトロして使うと良かった。
このルアー独特の↓クリアーカラーは、時にシャローで効いた。
キレイだよねぇ・・・。
イマドキのルアーとは、樹脂が違うのか、クリアーの透明感に妙に味があってエエな。
3.ジャークベイト
ジャークベイトって言えば、ジャークして使うルアーを表すことが多くて、
ミノーなんかをアメリカ的に「ジャークベイト」って呼んだりするよね。
そんなジャークベイトをボーマーが作ると、こんな形になっちゃたんだね。
コイツは、フローティングで、現代的には「ダーター」って分類されると思うよ。
アクションも、ダーターって感じだね。
小さめサイズな分、良さそうに思えるのだが、ルアーのアクション反応はイマイチという
見掛け倒し的な臭いの漂う、失敗作?
けど、WOODボディだし、Lリグなんか使われちゃってるし、なんとな〜く通好みなルアーだね。
4.スピナーテールジグ
正式なルアー名がワカランので、見たまんまをルアー名にした。
1980年代頃のルアーで、あまり日本じゃ見かけないルアーだった。
ブレイドに刻印があったり、カドニウムフックを搭載してたり、けっこう力は入ってる。
それなのに、日本じゃ定着しなかったなぁ・・・。
リトルジョージはウケてたのに、不思議なもんだ。
5.モデルA
釣れる一口サイズのクランクベイトとして、一時無敵状態だった気がする。
シャローランナーとディープダイバーの2種があって、特にディープダイバータイプが素晴らしく、冬場の橋桁に着くバスに対して、
このモデルAを橋桁に当ててリアクションさせた瞬間に、バイトがクル!という釣法が、実に効果的だった。
同じ使い方をして釣れるクランクベイトは他にも、もちろんあったけど、モデルAほど、バスのサイズを選ばずに、
色んなバスを魅了する事が出来るという、最大の釣力を誇ってたルアーは無いね。
後に、様々な良質の国産クランクベイトが誕生するのだけど、みんなコイツのサイズ感をパクったのは否めない。
それほど、バスにマッチする最高のサイズとアクション。
永遠のド定番クランクベイトっす。
6.FAT A
モデルAよりも、障害物回避能力を高める為に浮力を増したのがコレ・・・なんだと思う。
使用目的が特化してるんで、ハマれば釣れるルアーであることは間違いない。
あとは、使い手がそれを理解して、ヘビーな場所で酷使出来るか・・・という事が、
このルアーの名声を高めてくれる・・・という事に、つながるのだと思う。
画像のモノは、5cmにも満たない小さいタイプだけど、浮き以上の浮力には驚かされる。
さらに、日本市場を意識してのアメリカンなアユカラーも、不思議でエエねぇ。
こんなパールホワイト系なアユ・・・見たこと無いけど、釣れそうではある。
アメリカと日本の不思議な融合は、もっと色んなパターンでも見てみたいもんだね。
ヤマメ、イワナ、ウグイ、オイカワなどなど、日本にはキレイな魚がたくさんいるぜ。
7.スラブスプーン
何十年も前から、その形を変える事無く、現代でも提供されている名作と言えるスプーン。
日本の渓流用のスプーンとは違って、重いし、水を掴む構造じゃない。
日本人的な感覚としては、スプーンというよりもメタルジグと言った方が正しいかもしれん。
使い方も、バーチカルジギングがメイン。
抵抗が少ない形状なんで、沈むスピードはピカイチ。
ディープを攻める時には、BOXにコイツを忍ばせておくのが大正解だよ。
8.MINI−WHACKER
なんとも、簡素な小型スピナーベイト。
雑な作りだ・・・と、日本製のスピナーベイトを見慣れてしまった人からは言われそうだが、
逆を返せば、そこまで凝らなくても、コレで十分釣れるんだよ・・・というメッセージにも受け止められる。
それほどまでに、非常に簡単な構造。
ワイヤーを曲げ、ジグヘッドじゃ定番のボール型ヘッド。
スカートは、ゴム製の安いのが使われている。
スゴイのは、予備なのか交換用なのか、ウイローリーフ型のブレイドも内蔵されている。
装備されているのは、ハンマードタイプのコロラドブレイド。
↓目玉の無いタイプもある。
コッチの方が、古いモデルになる。
右側のスカートは、オレがラバージグ用のヤツを巻いただけなんで、純正じゃない。
↓昔のは、ブレイドに「BOMBER」の刻印がある!
このブレイドは、実にレアだ!
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